どうも、キルリアルです。
お久しぶりでございます
何となくですが小話を思いついたので
書き散らしていこうかなと思ってます
前後の話はまったく無し。
前の小説などを覚えてらっしゃる方にしか、ああ、あの後はこうなったのか、と思っていただけるかなあと。
今回はゾネシー編
割と鬱展開になってます。
嫌いな人は読まないほうがよいとおもわれま
お久しぶりでございます
何となくですが小話を思いついたので
書き散らしていこうかなと思ってます
前後の話はまったく無し。
前の小説などを覚えてらっしゃる方にしか、ああ、あの後はこうなったのか、と思っていただけるかなあと。
今回はゾネシー編
割と鬱展開になってます。
嫌いな人は読まないほうがよいとおもわれま
ああ、ほら。
泣くなよハニー。
そんなに泣いたら、悪い顔がもっと悪くなっちまう。
ははは、冗談だ、冗談、なんだ、よ・・・だから、ほら、
最期の時くらい、笑ってくれないかい
記憶の断片
悪魔は踊った、何百という、あたしの兵士達を血祭りに上げながら。
一歩、また一歩と近づいた。
そう、自分の部下達の屍を越えながら。
瘴気が、凄まじい。
闇がそのまま塊になっちまったみたいな、其れ。
血に脅えるか?
否。
自分の同胞が死に逝くことが恐ろしいか?
否。
生優しいことが、言ってられるか。
──ここは、戦場だ。
部下が自分を庇おうと前に立つ。だがその垣根もすぐに排除された。
誰かが自分の名を呼ぶ。
振り返らない。
振り返るべき、時はもう、とうの昔に過ぎ去ってしまった。
さあ、悪魔よ。
あたしと共に、地獄へと堕ちようじゃないか。
カチャリと剣が手の中で鳴る。
ゆらりと悪魔の前に立つ。悪魔は部下の一人を串刺しにしたところだった。
それを横目で見ながら、すまんな、泣いてやることもできん、と心の中で謝る。
ぐしゃりと音を立ててモノを捨てるかのように人が投げ捨てられる。
だがあたしは、目の前の相手から目を逸らさない。
つ、と汗だか、血だかが頬を伝った。
緩慢な動作で剣を構える。
さあ、来いよ。
にやり、と唇を歪めれば、対する相手も哂ったかのように見えた。
それが合図であったかのように、凄まじい咆哮を上げながら相手が切りかかってくる。
自分も芳香を上げつつ剣を振りかざす。
背後に炎の弾も見える。
ファイアーボールか。
咄嗟に羽織っていたマジッククロークを翻す、が防ぎきれない。
髪が焦げる、肉を、焦がす。
だが目さえ潰れなければ、手が剣を離さなければ、負けない。
距離が縮まる、足が急く。
心臓が早鐘を打つ、早く、早くとあたしを急かす。
「・・・舐めて、もらっちゃ困るんだよぉっ!!」
その瞬間胸を冷たいものが突き通る感覚がした。
胃から血がせり上がって来るのが解る。
そしてあたしは、哂った。
「お前も、いい加減、疲れただろ・・・」
スウ、と剣を突き立てた。
驚くなよ、悪魔。何も驚くことじゃあないさ。
あたしはお前を倒したいだけ。
「いいじゃねえか、このままあたしと、逝こうぜ・・・!」
ぐずり、と音を立てて剣が相手の首元へと吸い込まれていく。
「其処はきっと天国よりも、イかしたパラダイスだろうよ・・・」
泥水に落ちることはねえよ、お前も、あたしも。
このまま地獄の底で、血溜りの中で醒めない悪夢に何度でも絶頂を迎えようじゃないか。
さあ、逝こうぜ、地獄の釜が蓋あけて待ってる。
そして自分は、最後の力を振り絞って首に突き立てた剣を更に限界まで突き立てた。
悪魔は最後に咆哮を上げて闇を霧散させながら、後ろへと倒れこんだ。
ヒュっと音を立ててあたしは笑う。
その瞬間気持ちの悪い、血反吐を思いっきり吐いたが、──ああ、悪くはないと。
倒れこむ瞬間に見えた青空を見て、そう思った。
悔いかい?
無いねえ。
いやいや、流石にあたしも人が出来てるわけじゃあないんでね、まあ少しは思い残すこともあるさ。
「ねえ・・・わらって、よ・・・」
お願いだからさ。
「あたしは、あんたの、笑って、る・・・かおが、」
好きなんだから、さ。
ほら、いつものように、ぶすくれて、眉尻下げて、困ったように、笑ってくれ。
そして。
「・・・・・・ああ、あった、か、いね、きょうは・・・」
愛しい者に抱かれながら、そんな事を思いつつ。
あたしは眠りについた。
残された手紙
マグールへ。
きっと会えないだろうから、お前に手紙を残すことにしたよ。
こんな結果になってしまって、すまない。
出来ることなら、お前が成人するところを見たかった。
償いもすまぬまま、先に逝ってしまうことを許して欲しい。
良い義母になれず、すまなかった。
・・・そもそも、私では義母にはなれなかったのかもしれんな。
幸せに、生きて、生き抜いて欲しい。
叶うなら私の手で幸せにしてやりたかった。
だがそれも今となっては叶うまい。
だから、せめて、願わせて欲しい。
君に幸多くあらんことを。
最後にひとつだけ、我侭を。
君は私の大事な息子であった、と言わせて欲しい。
愛しい、愛しい、大事な私の息子。
どうか、 元気で。
ゾネシー=ネル
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2008.07.26.Sat


